恋の主導権は私のもの

自分主導で結婚へ

もともと、シャイな印象はありましたが、
私からこんな誘いの仕方をされてびっくりしてしまったのか、
彼は一瞬面食らったような表情をしていましたが、

 

「もちろん、ぜひぜひ。ご一緒しましょう。
何がいいかな。食べたいものある?」

 

と穏やかに答えてくれました。

 

私が口火を切ったお蔭かどうかわかりませんが、
以後、彼の方も心の扉を開いてくれたかのように少し慣れた感じで
会話をしてくれるようになりました。

 

一緒に食事に行き、仕事のことやプライベートなことなども
語り合う仲になりました。

 

そして、ほどなくして告白の方も私からしました。
彼の方は快く承諾してくれましたが、後になって聞いてみると
やはり歳の差が気になって自分の方から強気に出ることができなかった、
自分も歳をとっているし、若い子なんかに相手にされないのではないか
と尻込みしていただけとのことでした。

 

交際期間には、やはり彼が言うだけあって
歳の差を感じてしまうことはそれなりにありました。

 

見ていたテレビ番組の話もファッションも若干ずれているし、
それを頑張ってカバーしようとする姿勢はもともとあまりなく本当に自然体な彼でした。

 

お箸の持ち方などには敏感で古風だと思うこともありました。
ですが、そういった面は私にとってマイナスには感じられず、
ただただ頼りがいのあるお父さんっぽい存在に思えてきて本当に心地よかったのです。

 

そんな年上で落ち着きもあり謙虚な彼の姿勢に私はますます惹かれていきました。
そして交際から結婚を決断するまで超スピードでしたが、
私主導で全て計画どおりにことが進み、私と彼は結婚することができました。

 

今、思い返すとあの当時の私は自分でも信じられないくらい積極的だったと思います。
普段はそれほど周囲と社交的でもなくもちろん積極的でもない私ですが、
あの時は自分の中では一世一代の大チャンスであり、
これを逃しては運命の人はもう来ない!と思い込んでいました。

 

こういう時は自分でもわからないくらいの底力がでるものなのだなぁと思いました。

 

私たちは10年たち、お互いにあれから10歳歳を取りましたが、
私はともかく彼の方は私と結婚してから本当に心身ともに若返って、
老いにストップがかかっているような気がします。
私が年々彼に追いついて行っているような感じすらします。

 

色々な出会いの仕方がある中で、
私は自分から好きになった人と運よく結婚することができました。
そういう人生を歩めていてとても幸せです。